瓦屋根の魅力

ところで、屋根材ってどんな種類があるの?

一口に住宅の屋根材といっても、古くは萱葺き・樹脂萱葺きなど草木系から、瓦・石・金属まで様々なタイプがあります。
その中で昨今は主に「粘土瓦」・「化粧ストレート」・「金属」の3種類が広く一般的に使われています。



  • 和瓦

    粘土を使った焼ききものの屋根材で、表面に釉薬が塗られている釉薬瓦と、焼成方法によって発色させる

    いぶいし瓦などがあります。表面は強く、色味に関しては半永久的にメンテナンスがいりません。

    いぶし瓦においては、毎月とともに深い味わいが出てきます。

  • 化粧ストレート

    セメント、ケイ酸質原料などを用いて、加圧形成した板状の合成ストレートに、着色したもので、

    施工しやすいのが特長です。以前は不燃性を保つため石綿(アスベスト)を使用していましたが、

    現在では人工繊維や天然繊維を使用した無石綿の物に変わっています。

  • 金属

    鋼板・銅板・カラー鉄板などの種類があり、加工しやすく施工性がよいことから

    複雑な屋根形状ができて、   き方のバリエーションが多いことが特徴です。

    最近では、モダンなデザインの金属屋根が多用されています。

  • 家屋根倒壊の理由は
    「旧耐震基準」にあり

    • 1981年に建築基準法の耐震基準が大幅に見直され、以前よりも約1.4倍の壁量が必要となりました。
      今回の熊本地震で倒壊した住宅を見ても、1981年以前の「旧耐震基準」の家がほとんど。
      倒壊の原因は耐震性の低さにあるのに、これからの古い住宅には日本古来の瓦屋根が
      多く使われていたことから、「重い瓦は地震に弱い」という誤ったイメージが定着してしまったのです。
  • スタッフ

    軽い屋根の住宅も被害

    • 地震災害で倒壊したのは、軽い屋根でも同じです。耐久性が不十分な建物では、
      化粧ストレートや金属屋根でも屋根重量に関係なく倒壊の危険があります。
  • 瓦のズレや落下は
    「施工方法が古い」から

    • 瓦屋根の施工方法は、長年「土葺き工法」や「釘打ち無しの工法」が一般的で、
      土の上に持っているだけの不安定な状態でした。
      近年のガイドライン工法確立後も古い施工仕様がまだまだ残っており、
      今回の熊本地震でも瓦の耐震性の低さが指摘される一因となっています。
    •                

でも、瓦って高いんでしょ?

  • 最初にかかる費用が、瓦は他の屋根材と比べて高いのは事実です。

    • しかし瓦屋根は耐久性に優れ、長期の使用に耐えられるためメンテナンスにコストがかかりません。
      一方、ストレート系や金属系は、製品にもよりますが10年くらいから脱色や錆が発生し、定期的な塗り替えや葺き替えが必要となります。
      30年、40年の長期にわたって考えると、瓦屋根は実に経済的です。
      メンテナンスの手間もなく、丈夫で長持ちする瓦は、決して高い屋根材ではないのです。

快適性能

萱葺きの住まいは、他の屋根に比べ、夏は涼しく温かいことが、経済的に知られています。

瓦屋根の快適性を熱の温度分布テストで比較的測定した実験結果を紹介します。



    • その結果屋根材の表面温度は高い順に
      (1)化粧ストレート(2)瓦F刑(3)瓦J形となり、「瓦の涼しさ」がデータで実証されました。
      また、野地坂内の表面温度も同じ順位でした。
      実験報告書では、「化粧ストレートと瓦との間にこれだけの差が生じるのは、やはり瓦という
      大きな熱容量を持つ材料特性によって、結果的に遮熱効果が得られている」と指摘しています。
    • 冬季の熱環境比較テストも夏季と同じ屋根材の比較で行われ、小屋裏から屋根材を通ってどのくらいの熱損失が発生するか測定されました。
      その結果、冬季に屋根材の表面材の表面温度がもっとも高かったのは、化粧ストレート、というデータが得られました。
      これは、室内側の熱がもっとも外部に逃げているのが化粧ストレートであることを示していると考えられます。
      その逆に、瓦屋根は外に逃がしにくく、「瓦も冬も暖かい」という経験知が裏付けられたことになります。

ガイドライン工法

平成12年(2000年)5月の建築基準法の大改正により、建築物の構造や工事方法の内容を定めたり、政令、

告示も平成13年(2001年)6月に公布・施行され、屋根の工事方法も、より科学的、より安全なものに大きく変化しました。

これまで1400年にわたって培われてきた伝統に加え、科学的データに基づいた新しい工事方法を示したのが「ガイドライン工法」です。

全瓦連加盟店のうち【認定店】はガイドライン工法の研修を受けた事業所ですので、安心してお任せください。

  • 防災構造で安心

    • 現在使用されている粘土瓦は8割以上が防災瓦です。
      写真のように、瓦と瓦が噛み合うのが防災瓦です。強風による浮き上がりや地震によるズレを防ぎます。
      ガイドライン工法に加え、防災瓦を使用することにより安心安全な施工が可能になっています。
  • スタッフ

    豊富なデザインと色彩

    • 現在、瓦にはJ形、S形、F型、M形など多種多様な形状があります。
      色調では、銀色系、ブラック系、ブラウン系、グリーン系、ベージュ系など多彩な製品があり、
      最近は2~3色をランダムに並べるという葺き方も多く、表現方法は無限といえます。
      伝統的な和風建築から様々な洋風建築まで、自由度が高く、個性的なデザインを作り出せる屋根材は他にありません。
      高性能な瓦を、これからも安心してお使いください。